なんだかんだ本を読む

小説すばる8月号 その扉をたたく音 #6 終(瀬尾まいこ)」

あらすじ

俺(宮路)が渡部君と一緒に演奏会当日、本番に臨んだ。お客さんはほぼお年寄りだったが、本番は「東京ブギウギ」や「上を向いて歩こう」など年配の人が知っている曲でも、「心の瞳」や「ジョニー・B・グッド」など知らなそうな曲でも盛り上がり、成功に終わった。無事に終了した後、俺は水木のばあさんから何人かで作ったという牛乳パックでできたペン立てを貰い持ち帰った。それから一週間後、俺は水木のばあさんに「最近体調が悪いからちょっと病院で診てもらう、これを機に君も無邪気でいるのも終わりだね」と言われた。その後、渡部君が「水木さんからの手紙」と言って俺に渡してきたので、家で読むとそれは悲しい手紙だった。そんなある日、水木のばあさんが亡くなり葬式に行くと「宮路からもらった高級タオルが宝物」と言って大切にされていたと、渡部君が俺に言って棺桶の中に入れた。その時、俺は親父の金でそれを買ったので自分のお金でばあさんが持っていられるものを贈るから、と思い就職しようとする話。

感想

読んで思ったこと

水木のばあさんが死んだと読んで知ったとき、よく会話をしていた宮路の気持ちになると悲しくなりました。

全体を通して思ったこと

最初、宮路さんは渡部君に「バンド組もう」と自分勝手なことを言っていましたが、自分で働いてお金をためて水木のばあさんのために大切にしてもらえるようなものを贈ってあげたいと思ったので本当は優しい人なんだなあと思いました。