少しづつ本を読む

小説すばる9月号 落ちない魔球と鳥(道尾秀介)」

あらすじ

野球部の晋哉(しんや)は亡き兄が練習していた漁港の奥の倉庫の裏でフォークボールもどきの練習をしながら釣りをしているニシキモさんというおじさんと会話をしていた。そして突然「死んでくれない?」という声が見たことのない鳥から聞こえる。ある日、その鳥を追いかけるとある家の前に着く。と、同時にその鳥が晋哉の肩に乗り、そのお家に住んでいる女子高生千奈海(ちなみ)さんにその鳥を返すも彼女は喜ばなかった。晋哉は後々その鳥は千奈海さん一家では「リクちゃん」と呼ばれていることを知る。後日、晋哉は千奈海さんがもしかしたら悩んでいて自分に言い聞かせて「死んでくれない?」と言ってリクちゃんが覚えたのかもしれないと思い千波さんの家に向かって本人に聞いてみると予想通りで千波さんは「父が病死で母が別の人と再婚しその相手が医学部に進むよう言われ進学校に通うも勉強が追い付かず、友達もいないので相談する人がいないから死んでしまおうと思って言った」と言っていた。そしてニシキモさんが家を訪ね、晋哉と千奈海さんを連れボートに乗り美しい野球場ぐらいある光に照らされた花を見るという話。

感想

読んで思ったこと

千奈海さんは親が再婚したり、再婚した父に医学部に進むように強要されるも勉強が追い付かず、友達もいなかったり、と波乱万丈な生活を送っているのを知ってメンタル的にも大変だったんだなあと思いました。