のんびりと本を読む

「優しい音楽(瀬尾まいこ)」

あらすじ

耳の悪いサツキさんという女性と結婚した平太(へいた)が元カノの私に「夫婦で旅行するからうちの佐菜ちゃんを2日間だけ預かってくれない?」と頼む。渋々私は引き受け、佐菜ちゃんと一緒に生活することになる。意外と佐菜ちゃんはおとなしく性格のいい子だった。そして佐菜ちゃんが「お父さん(平太)の実家へ行きたい」と言ったので実家へ行き、そこでおじいちゃんと喧嘩が始まる。おじいちゃんは「息子が耳の悪い人と結婚してほしくなかった」と怒ったがその時、佐菜ちゃんが「お父さんはダメ人間かもしれないけれど、私がしっかりした性格になったのは親がしっかり面倒を見ているからだよ」反論するという話や、はな子と1年以上一緒に同棲していた俺は、はな子が道に落ちているガラクタを拾って持って帰ってくるようになった。今日もはな子がまた「持ってきたよ」と言ったので俺はうんざりしたが持ってきたものが「モノ」ではなく「ヒト」で佐々木さんというおじさんを連れてきた。はな子によると彼は大学教授で離婚して公園でホームレス生活を送っていたので会社帰りにいろいろ話していると意気投合するようになったと言っていた。そしてお正月まで彼と一緒に過ごすという話など、計3話の短編集。

感想

全体的に読んで思ったこと

どの話も自分の子供を元カノの家に預けたり、知らないおじさんを家に上げて生活するようになったりと変人ばっかりだなあと思いました。

読んで考えたこと

私と佐菜が生活する話について

平太もサツキも自分の子供の気持ちを考えずに放っておいて行動することに人としてあり得ないなあと思いました。

はな子が佐々木さんを連れてきて生活するという話について

普通に考えたら知らない人を家に上げるなんて今回は心が優しいおじさんだったからいいけれど、怪しい人だったら大変な目に遭うのではな子は気を付けたほうがいいと思いました。

読んで面白いと思ったこと