毎日気づいたことを見つける #658

再会

今日、塾に行ってみると知っている人が少し隔てて向こう側に座っていた。僕の通っている塾は先生と生徒が1対2という形式なのである。

もしかしてSくんかもしれない、と思った。

でも最初は人違いだと思っていたが、先生が持っている生徒用の管理するファイルの名簿を見るとたしかにSくんの名前が書かれていた。

Sくんは保育園から小学校まで同じだった幼馴染。中学受験でお互いたまたま同じ中学を受験し、自分は不合格で落ちたが、Sくんは無事合格した。

それから彼とはあまり会っておらず、連絡も取れずじまいだった。

そんなある日、まさか塾で会うとは。

勇気を振り絞って声をかけると

「〇〇(自分の名前)じゃないか」

と言われた。嬉しかった。

それからSくんの中学校生活の話を少し聞いたり他愛もない話をしたりした。

「部活は何入っているの?」

「パソコン部」

「中学校生活はあっという間だね」

「そうだね」

授業が始まり、あまり話す時間はなかったけれどこんな奇遇もあるんだな、と改めて感じた。

おわり