休校中だから本を読む

小説すばる 5月号 生者のポエトリー(岩井圭也)」

あらすじ

外国出身の小4から中3まで対象の子供たちに日本語を教える学習支援教室の指導員である私(聡美)がある日、新しくブラジル出身のジュリアちゃんが入ってきた。そして私は仲のいい指導員から駅前の日本語の朗読の発表会があるチラシを貰い一人で行くのは寂しいので生徒たちに聞いたらジュリアちゃんのみ行きたいと言った。待ち合わせの日、私はジュリアちゃんの母親に何も言わずに行くのは好ましくないと思い電話した。しかし、母親は「ジュリアにはまだ日本語は早すぎるよ。じゃあ」と言われる。そんなこんなで発表会に行った。そして年明け最初の授業にジュリアちゃんが日本語で詩を書いたので見せてもらった。それからある日、突然ジュリアちゃんから「母がブラジルに帰るから学習支援教室をやめるの」と泣きながら言ってきた。私はジュリアちゃんが自分から日本語の勉強をしているのに母親はなぜそれを否定しているのかを聞く為ジュリアちゃんの家に行った。そうすると母親は「日本語ばっか勉強してポルトガル語たらしゃべれなくなって寂しい」という理由だった。そしてジュリアたちに別れを告げて私は家に帰るという話。

感想

読んで思ったこと

僕が私(聡美)の気持ちになったら今まで教えてきた子が帰っちゃうという理由で辞めるとなるととても悲しい気持ちになるなあと思いました。

考えたこと

最初、ジュリアの母は何で娘が日本語を頑張って勉強しているのになぜ否定していたのかと疑問に思いました。最後まで読み切ってその理由を知っても別に母国語と日本語の両方勉強すればいいのにと僕は思いました。