今日も本を読む2

小説すばる 2020年4月号 簡潔な人生 後編(赤川次郎)」

あらすじ

中本がバスガイドの藍とツアー好きの高校生真由美に声をかけられる。そして中本は「家族に嫌われ無視されているんだ、死んでしまったほうがいい」と言ったが二人はそれを止めてせめて晴れた日にはほかの客がトラウマになるかもしれないからやめてと止める。そんなある日、中本がまた乗りに来たがバスを待っていると藍があの記者会見の時に質問していたT新聞社の片桐周子と中本の妻と息子を連れてきた。バスの中では片桐とでも中本は今日霧で天気が悪いので晴れてないから鍾乳洞の上から死んでしまおうと思ったが、霧が晴れてしまったので死ねず、息子がこっちに駆けて来て「お父さん」という声がし、妻には「死なないでね」と言われるという話。

感想

全体を通して読んで思ったこと・考えたこと

後半、中本は心を改めてくれるかなあと思いながら読んだがそんなことは皆無で、悪いことをしたので謝ると言ったことをせず、「あの記者会見の時や授業参観で口にしたことの何が悪いんだ!」と反省の余地が全くなかったのでそりゃあ家族に見捨てられるなあと思いました。また、こんな子供や妻など周りに迷惑をかけているような人にはなりたくないなあと思いました。