毎日気づいたことを見つける269

小説すばる2020年 8月号 風のふわふわ(上畠菜緒)」

あらすじ

「僕」が学校で相撲部員と間違われるくらい脂肪があり、頬の肉は青黒い不健康な色をしているのでいつも同級生に「気持ち悪い」と言われ僕の席の周りの人は僕の席と少し距離をとっている。僕は嫌だなあと思っていた帰り道、昨日聞いた猫のような鳴き声をたどっていると、洞穴があったのでくぐってみると3メートルもある白い柔らかい楕円形をしたものを見つけ、抱くと抱き心地がよかったのでいつもここにきて嫌なことを忘れようとしていた。僕はその白いものをふわふわという名に決めた。ある日、ミケという男の子に話しかけられ、ふわふわの話をされる。どうやら彼も知っているみたいだった。ミケはふわふわの中に僕の姉がいると言っていた。しかしいつも通り僕がふわふわのもとへ行ったらミケ君が来て「本当は僕の体の一部で子供を栄養として育つんだ」と言った。そして、僕をふわふわに押し出して僕が栄養となり取り込まれていったという話。

感想

読んで思ったこと

ふわふわは「僕」にとって大切なものだと思っていたがミケ君が「それは子供を栄養として育つんだ」と言って僕をふわふわへ押し出したのでふわふわもミケも怖いなあと思いました。

読んで考えたこと

「僕」が同級生に気持ち悪いと言われたことに対して私見を述べるとそんな見た目で決めるようなもんじゃないなあと思いました。