今日は本を読む
「小説すばる 2021年3月号 あなたを病気にする常識(津川友介)」
あらすじ
日本人の4人に1人がかかっている「花粉症」は目や鼻のかゆみなどのつらい症状である。そのため花粉症による経済損失は2800億円に上るという調査も出ている。もともと戦後の日本では農林水産省が日本各地において成長率が高く、建材としての価値が高いスギやヒノキなどの植林がきっかけでスギ花粉の飛散量が増加した。さらに1964年に輸入されるスギの関税が撤廃されたことによって国内のスギの需要が減少し、多くのスギが伸びっぱなしで放置された。そのため花粉症にかかる人が増加していった。(図)
また、花粉症の人はそのためにとる対策がある。一番効果的な予防策は目や鼻が花粉に暴露しないようマスクやゴーグルをすることである。また、帰ってきたあとは衣服に花粉がついている恐れがあるためすぐ着替えてシャワーを浴びるのも有効である。
他にも根治療法といって根本的に花粉症を治す療法もある。「皮下免疫療法」と「舌下免疫療法」である。「皮下免疫療法」は花粉の抽出液を薄めたものを徐々に濃くしていって注射することで花粉に対する免疫を獲得を獲得できる療法である。「舌下免疫療法」は舌下に薬などを投与することで免疫を獲得できる療法である。
「舌下免疫療法」の方が「皮下免疫療法」よりも副作用が出にくい。さらに「皮下免疫療法」は医療機関で行われるのに対して「舌下免疫療法」は自宅でできるというメリットがある。そのため現在は「皮下免疫療法」は使われていなくなっている、といった花粉症に関する話が書いてある。
感想
読んで思ったこと
花粉症を根本に治す「皮下免疫療法」と「舌下免疫療法」があると知って、驚嘆しました。また、前者の「舌下免疫療法」は家でもできるのでいいなあと感じました。やはり花粉症を治したい人には必見だなあと思いました。
読んで考えたこと
僕は花粉が広まった理由を学校の社会の授業で聞いて知っていたのですが、やっぱり農林水産省はなぜそこまでして全国にスギや花粉を植林しようとしていたのか疑問に思いました。