たくさん本を読む

小説すばる11月号 あなたの常識を変える(津川友介)」

あらすじ

風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルスのそれぞれの症状や治療方法の違いなどが書かれてある。 例えば、症状面では風邪の場合鼻水、鼻づまり、頭痛、38度前後の微熱、だるさなどの症状が多い。 インフルエンザは突然の高熱、頭痛、だるさ、筋肉痛・関節痛、咳、鼻水などの上気道症状が続き、1週間すれば軽快する。 コロナウイルスは感染するとまず風邪のような症状が一週間続き、その後に咳、痰、呼吸困難などの症状が出る。嗅覚障害・味覚障害の人は約3割の患者に認められるといわれている。

ところで、コロナに感染した患者の約2割が発症から1週間~10日間程度の経過で重症化して入院が必要となり、そのうちの約1.4%の患者が死亡する。致命率は年齢によって違うが特に70歳代以上で急激に致命率が上昇する(下の図)

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治療方法の面では風邪は安静、水分・栄養補給により自然に治癒させるか、症状が強ければ解熱剤などの薬を貰うかのどちらかで治る。インフルエンザは基本的には自宅で寝ているだけでインフルエンザは治るが(妊婦や5歳未満の幼児、高齢者を除く)それでも治らない場合、風邪とほぼ同じで安静、水分・栄養補給により自然に治癒するか、嘔吐や下痢、鼻血などを抑える抗ウイルス薬を使うかで治る。しかし、コロナウイルスは現時点でまだ確立していない部分が大きいが、今感染しているかを調べる抗原検査、PCR検査や過去に感染していたかを調べる抗体検査などの検査をすることも可能である(表1)といった話が書かれてある。

新型コロナウイルス感染症の検査(表1)

症状 目的 検査対象と精度 検査場所と所要時間 医療用防護具
抗原検査 今感染しているか調べる ウイルスにある特徴的なたんぱく質を検出。精度はPCR検査より劣る 医療現場で15~30分 必要
PCR検査 同上 ウイルスの遺伝子を増幅して検出。精度は高い 地方衛生研究所や民間検査機関で4~6時間 必要(今後唾液を使うことが認められれば不要)
抗体検査 過去に感染していたかを調べる 感染後に血液中に生成されるたんぱく質の「抗体」を検出。精度は定まっていない 医療現場で数十分 不要

感想

読んで思ったこと・考えたこと

コロナウイルスに感染すると70歳代以上になると急激に致命率が上昇するということを知って驚きました。多分僕は免疫力の低下がその急激に上がる原因の一つなのではないかなあと考えました。また、志村けんさんは70歳過ぎで亡くなっていたのでちょうど致死率が高かった時だったんだなあと思いました。