家でも本を読む

小説すばる12月号 母の自画像(宇佐美まこと)」

あらすじ

克也(かつや)に病室で寝込んでいる父が母佳那江(かなえ)との出会いについて語る。20年前、佳那江は当時の彼氏だった生島由人(いくしまよしと)という人が亡くなったので彼が持っていた彼女の自画像を取り返しに家を一時離れていた。父は当時働いていた事務所の所長によく飲みにつれて行ってくれた為夜の街に詳しくなり、「パープル」という店を見つける。そこへ通っているとその店長に雇われていた生島がおり、彼の恋人が佳那江だった。後々、生島がいない時佳那江に父から話しかけると気が合ったので少しはどちらで付き合うかもめたものの佳那江と父は付き合うようになり生島とは別れと引き換えに佳那江に彼女自身の自画像を描いてもらった。そして克也は今は亡き父から自画像のありかを教えてもらい納戸から母の自画像を取り出す。その絵に生島の住所のようなものが挟まっていたので克也はそこに行ってみることにしたという話。

感想

読んで思ったこと・考えたこと

あらすじで述べなかった話なのですが父が生島は「人はもし、2択で選ばなかった方を選択していたらよかったと後悔することがある」といった興味深い話をよく聞いていたことを知って、僕は美郷(僕自身の彼女)が妊娠し、出会うとなったときに彼女が交通事故で死んでしまったことを思い出したという話があるのですが、このことから夫婦では恋人はどっちだと生島と父がもめていて、僕は僕で彼女が事故に遭ったので恋愛に関して大変だったのかなあと思いました。