頑張って本を読む

小説すばる 2020年3月号 簡潔な人生(赤川次郎)」

あらすじ

官房長官の部下である中本久士という男が官房長官の記者会見でT新聞の女性記者の質問に対して「質問は簡潔にお願いします!」と大声で怒鳴るように言った。T新聞社側はその行為が妨害行為だとして抗議したが、官房長官側は「いつも質問が長いので注意しているだけだ」と答えていた。そんな彼が中学2年生の息子、勇の授業参観に行った時「この問題分かる人?」先生が聞いて息子が手を挙げた時、中本の口から「簡潔にお願いします」と言った。そして家族関係は悪化しする。そして、嫁に「一緒に温泉でも行こうか?」と話を持ち掛けると断られたので一人で行くことにした。当日、中本が授業参観に行った時に後ろで見ていた保護者でバスガイドでもある町田藍という女性が山の中腹でトイレ休憩中に座席の後ろで中本が座っていることに気づき、ツアーの常連客である遠藤真由美に彼がいたことを話すという話。

感想

全体を通して読んで思ったこと

中本久士という男は授業参観時に官房長官の記者会見の時に使った「質問は簡潔にお願いします」の言葉を癖だとしてもいうのはおかしいんじゃないかと思いました。僕がその家族の一員だとしたら恥ずかしいなと思いました。また、そのあとも反省の色が全く見られなかったので変な人だなあと思いました。