台風また来たけど本を読む

「京都駅殺人事件(西村京太郎)」

あらすじ

ある男が東京の調布のマンションで倒れて死んでいて、その男とは別に、ある男から京都駅の駅長室に「京都の新しい駅が気に食わないのでつくりかえよ。そうでなければ、こちらから爆破する」という脅迫状が届いたのでそれを十津川警部京都府警が捜査する話。

感想

あらすじでも述べた「脅迫状」が1回で収まりきらなかったので、読んだ自分的には、スリルがあっていいと思った。また、最後十津川警部が犯人を捕まえるがそこからの話も面白かった。

蜘蛛の糸杜子春芥川龍之介)」

あらすじ

蜘蛛の糸』という地獄にいる大泥棒の犍陀多という男がある時、生前、道端にいた蜘蛛を助けたといういいことをしたので天国にいるお釈迦様が「良いことをしたから助けてあげよう」と思い、天から地獄へ蜘蛛の糸を垂らしたら犍陀多があがってくるも残酷な心があったのか糸が切れ、地獄へ再度戻されるお話や『トロッコ』という良平という子は小田原熱海間に軽便鉄道を設ける為にトロッコに土を入れ、運ぶ作業を面白さに見に行ったが、ある夕方、良平やその弟、弟の友達でトロッコを押したり、乗ったりして遊んでいたが作業員の人にばれ怒られたがその日から10日後、前の人ではなく別の若い人しかいなかったので「作業手伝いましょうか」と良平は聞き、若い人の作業員は「いいよ」といい、軽便鉄道の工事を手伝うお話などと全8話の短編集。

感想

1番心に残った『トロッコ』の話を読んでぼくは、良平は優しいところもあるんだなぁと思いました。また、個人的な意見なんですけど短編集だったので読みやすいと思いました。

「車窓に流れる殺意の風景(西村京太郎)」

あらすじ

永井不二子という女性占い師がゴールデンウイークに東北地方で列車事故が起きるとテレビで予言をして世間を騒がせたが、実際にその予言が当たり東北地方で「あけぼの」という寝台列車が橋から転落し、大量の死者が出るという話、「ヴィラ三鷹」というマンションに住んでいる畑恵子がエレベーター内で痴漢されたので実家の旭川へ帰ったら向こうで死んでいたと、西本警部という十津川警部達の一人にヴィラ三鷹に住んでいる白石麻里という女性が言っていたが、あくる日彼女も旭川で死んでいたという話など、全四話の事件。

感想

おもしろかったこと

「ヴィラ三鷹」の話で白石麻里がインコを飼っていたのだが、なぜ飼っているのかは読んだらわかったので面白かった。

不思議に思ったこと

「あけぼの」の話で、僕自身が乗ったことのある今は無き、寝台特急「あけぼの」が西村京太郎の話に出てきたので、こんな列車にも事件が起きるのだと思いました。